- 2026年1月19日
コレステロールは本来、身体に必須の物質
コレステロールは、身体にとって不要なものではありません。
- 細胞膜の主要な構成成分
- 女性ホルモンを含む性ホルモンの材料
- ビタミンDの原料
さらに、脳の大半はコレステロールでできている と言われるほど、
人体にとって欠かせない物質です。
つまり、コレステロールは
「減らすべき悪者」ではなく、「正しく使われるべき材料」 なのです。
なぜ「高いと問題」と言われるのか
問題になるのは、
コレステロールそのものではなく、
「炎症によって酸化したコレステロール」 です。
脂質が酸化すると、血管の炎症を引き起こし、
動脈硬化などの疾患につながると考えられています。
つまり、重要なのは
数値を無理に下げることではなく、脂質を酸化させないこと。
この視点を持つだけで、対策の方向性が大きく変わります。
まず最優先で整えたい栄養素:ビタミンE
脂質の酸化を防ぐために、
最も重要な栄養素が ビタミンE です。
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、
コレステロールを含む脂質を酸化から守る役割があります。
「年齢とともに血管が気になる」
「将来の病気をできるだけ防ぎたい」
そう考える方にとって、まず意識したい栄養素です。
炎症を抑える脂質も重要
脂質の炎症を抑えるためには、
- 魚油に含まれる EPA
- 月見草オイルなどに含まれる γ(ガンマ)リノレン酸
も有効です。
これらは、脂質が炎症に傾くのを防ぎ、
血管環境を整える方向に働く脂質 です。
「脂質=悪」と考えるのではなく、
“選ぶ脂質”が大切 という発想が、長期的な健康を左右します。
脂質を「燃やす」ために必要な栄養
コレステロール、つまり脂質が高い場合、
エネルギーとしてきちんと使うことで、数値が下がることもあります。
その際に不可欠なのが ビタミンB2 です。
人体のエネルギーであるATPを、
脂質から作り出す過程にはビタミンB2が必須となります。
「食べていないのに太りやすい」
「代謝が落ちてきた気がする」
という方ほど、ここを見直す価値があります。
食事で意識したいポイント
コレステロール対策では、
単純なカロリー制限よりも 食事の質 が重要です。
特に、
- 白米・砂糖などの精製糖質
→ 脂肪に変換され、体内に蓄積されやすい
ため、できるだけ控えることが大切です。
(お腹まわりに脂肪がつきやすいのも、この影響です)
「食べ過ぎていないのに体型が変わってきた」
と感じている方ほど、見直すべきポイントです。
炎症を起こさない生活が最重要
脂質を酸化させないためには、
そもそも炎症を起こさない生活を選ぶこと が何より重要です。
そのため、いつもお伝えしているように、
- アルコール・喫煙
- 精製糖質
- 小麦・乳製品
- 揚げ物(植物油)
- 加工食品
これらを避けることが、結果的にコレステロール対策にもつながります。
「薬で数値を下げる前に、まず生活を整える」
という視点を持つことが、長い目で見た健康につながります。
まとめ
コレステロールが高いからといって、
すぐに「悪者」と考える必要はありません。
大切なのは、
- 酸化させない
- 炎症を抑える
- 脂質をきちんと使える身体にする
という、身体の土台を整えることです。
年齢を重ねても、
「病気を増やさずに、きれいに、元気に生きる」ために。
まずは栄養と生活習慣から整えることが、
栄養療法的に考えるコレステロール対策です。