- 2026年1月7日
風邪をひきやすい人に足りないもの──ビタミンD
冬になると風邪やインフルエンザ、近年ではCOVID-19などの感染症が増えます。
この季節性の背景には、ビタミンDの低下が関係していると考えられています。
ビタミンDは免疫の働きを調整し、ウイルスや細菌の侵入に対する粘膜の防御機能を支える栄養素です。
不足すると粘膜のバリア機能が弱まり、異物が体内に入りやすくなります。
昔から「子供は風の子」と言われてきたのは、外で日光を浴びることで、体内で自然にビタミンDが作られていたことも一因かもしれません。
日光を浴びることは、私たちが本来もっている仕組みを活かした、もっとも基本的な健康維持の方法の一つです。
一方で、現代人は仕事や勉強などで屋内にいる時間が長く、日光を浴びる機会が少なくなっています。
その結果、慢性的にビタミンDが不足し、風邪をひきやすかったり、治りにくくなったりする傾向がみられることがあります。
また、ビタミンDには、がん細胞の増殖を抑える可能性や、花粉症などのアレルギー反応を調整する働きが報告されています。
臨床の経験からしても、サーファーの方や屋外で仕事をする方には花粉症が少ない傾向を感じます。
とはいえ、毎日十分に日光を浴びることが難しい方も多いでしょう。
そのような場合、食事や生活習慣の見直しに加え、必要に応じてサプリメントを利用するという選択肢もあります。
現代のようなサプリメントがなかった時代には、高濃度のビタミンDを含む肝油が栄養補給の手段として用いられていたことも知られています。
「感染症にかかりやすい」「冬になると体調を崩しやすい」と感じる方は、
まずは日光に当たる時間を意識することや、栄養状態を整えることから見直してみてください。
その中で、ビタミンDが一つの鍵になる場合もあります。
それが、風邪を“防ぎやすい体”をつくるための第一歩かもしれません。